宝山〜穴虫ルート

四日間の地球守による施工が終わりました。まず、関わってくれた方々に一人一人お礼を言いたい。こんなことがここで起こるなんて。日本各地から来た精鋭たちが、地面に這いつくばって、泥をさらい、水路に肩まで腕を突っ込み、穴を探り、泥に埋まった小石を拾い、顔を炭で真っ黒にして炭を混ぜ、暗渠に水が流れた時には歓声を上げる。みんなが、自分がしてることがこの場所にとって良いことだとわかっているから、迷いがない。迷うのは、資材と時間が限られてるから。そしてこのたった４日でもどんどん変わっていくのが見える。山が応えてくれる。おどろおどろしかったぐちゃぐちゃの場所に清水が湧き川が流れ急に心地よい風が吹き抜けて、黒い蝶が出来立ての小川に沿って上がっていく。本当に手を合わせたくなるほど急に神々しく輝き出す。
最近は大磯の山を見ると何でか知らないけど目頭が熱くなっていたのですが、今朝は穴虫のあるあたりの山の稜線を見て、ここの下にあの、神々しい場所があるのだ、と思うと息苦しいほど感極まってしまった。この感覚はなんなのでしょう。信仰？　かつての人が山を信仰対象にした感覚がわかってきたのかもしれません。今回参加してくれた方々はみんなその感覚をきっと持っているから、この四日間のことを口々によかった、と言ってくれた。晴々とした顔をしてくれた。
今回、道の施工ではあったけど、水源となる山の入り口部分に手を入れないとどうしようもなく、事前に想定してなかった民地にも施工をした。その地権者の方にはここまで手を入れることを伝えてなくてドキドキしていたが、施工が終わってから見に行ってくれた。行ってくれて、感動した、自分の持ってる土地で一番いい場所になったと言ってくれたそうだ。
山は手入れをすれば人の心を震わす。みんなを惹きつける。これから私たちつなげ隊は何ができるだろう。みんなで考えてもっと良くしていきたい。ここだけでなくこうした場所をあちこちに作り、そこをつなげていきたい。
高田宏臣さんはじめ高田造園と地球守の皆さん、全国からここをよくしようと力を貸してくださった精鋭たち、ボランティアで加わってくれた方々、かげで準備してくださった方々、そして、3月18日に道普請に参加してくださって泥沼からゴミを引き上げてくださった地域の皆様、この場所に心を込めてくれて本当に本当にありがとうございます。何度でもお礼を言いたいです。
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